Archive for the ‘ITgeneral’ Category

うーん惜しい!校正ツール「Just Right!」

木曜日, 2月 3rd, 2005
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ここ最近のジャストシステム関連の話題といえば、松下電器産業がジャストシステムを自社の特許を侵害しているとして提訴していた裁判。これに関しては、完全にジャストシステムの肩を持ちたいな。マイクロソフトの「TABキーでリンクを見付ける手法」とか、もういい加減にしろと思うような特許ばかりで頭痛がしてくる。こんなことをいっていたら、どんなソフトウェアも作れなくなってしまう。Rubyの開発者まつもとさんも強く非難しているけど、こういう特許は無効にしないとソフトウェア産業全体のクビを締めるんじゃないかなあ。

話は変わり、ジャストシステムから校正支援ツールの「Just Right! /R.2」が3月11日に発売される。

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モノに頼らない暇つぶし

月曜日, 12月 27th, 2004
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iPodのバッテリーの持ちが異常に悪くなってきてしまった。フルに充電しても、ひどい時には1、2時間程度聞いただけでバッテリーがなくなってしまう。幸い、AppleCare Protection Plan for iPodに加入しているので、バッテリー交換は無料で行える。さっそくアップルのサポートに連絡し、iPodをリペアセンター宛に発送する。
ところが、年内に返送されるよう送ったはずなのに、状況確認ページでは「該当する受付番号がありません」などといわれてしまう。確かに、状況によっては遅れることもあると書かれてはいるが……。
となると、正月はiPodなしか!? iPodで音楽や語学教材録音したラジオ番組等々を聞くことにもうすっかり慣れてしまっているため、ものすごく落ち着かない。
むむ、Apple Store直営店では、iPodファミリー製品が必ず入ったLucky Bagが40,000円で販売されるという。iPodが年内に戻ってこなければ、1月2日早朝に銀座で並ぶか?
熱くなったところで、相方にガシっと肩を掴まれて正気に戻された。いや、危ない危ない。完全に依存症である。

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コードレス電話の傍受を誰も気にしないのか?

火曜日, 12月 21st, 2004
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FAX付きデジタル複合機のMFC-5840CNを導入したので、今まで使っていたFAX電話機をもっとコンパクトな電話機に置き換えようと思っている。この電話機の子機がまた調子悪くて、立てるとノイズがやたら乗る。だから、通話する時は首を90度傾けているか、ソファに寝っ転がってないとダメなのだ。

せっかく買い換えるのだから、親機の受話器もコードレスにしようかなと考えつつ、量販店に行く。パイオニアからはTF-FV220というフルコードレス電話機が出ていてなかなかよさげ。これにしようかなと思い、コードレスの方式を見てみるとアナログ。よく見てみると、周りに置いてある電話機もほとんどアナログ。現行製品でデジタルコードレスなのはパナソニックのVE-GP02DLくらいしかない。
アナログコードレスは傍受・盗聴が簡単というイメージがあるが、店員もやはりそうだという。同じメーカーの製品を隣の家で使っていれば会話が聞こえてしまうこともあるそうだ。随分前からアナログコードレスの欠点は話題になっていたから、今時の製品はみんなコードレスかと思っていたのだが。
別に、機密事項を電話で話すわけではないけど、簡単に傍受できるって気持ち悪くないのか!?
さらに気になるのは、一般の会社ではどうしているのかということ。ネットワークのセキュリティをきちんとしていても、電話機から個人情報が漏れては元も子もない。しかし、デジタルコードレス電話機のラインナップがこれだけ少ないところを見ると、需要も少ないのだろう。(追記:ビジネス用ではデジタルコードレスタイプもいくつか出ているようだ。アナログコードレスの方が電波の飛びがいいという話も?)。
「傍受しにくい」というセールスポイントはわかりにくいしコストアップになるから、メーカーは積極的に製品を出さないのだろうけど……。何だかとっても心配だ。気にしすぎ?

本好きの夢、図書館の蔵書検索が実現する?

火曜日, 12月 14th, 2004
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Googleが図書館の蔵書も検索可能にするプロジェクトに取り組んでいるというニュース(ITmediaより)。民間企業と公的な組織がうまく協力できているようで、すばらしい。図書館の情報を手軽に取り出せるようになったら、いろいろなコンテンツの作り方も違ってくるかもしれない。従来図書館に足を運んで調べ物をするのはそれなりに手間と金がかかったが、Webサーフィンの感覚で文献にアクセスできるのであれば、分野によっては専門的な研究も個人レベルで行えるようになるのではないか。これまで以上に、プロとアマの境目がなくなってきそうだ。書籍やテレビ番組にしてもネタを探すのが容易になる反面、差別化が厳しくなりそう。
それにしても、いったいどうやって膨大な蔵書をスキャニングするのだろうか。そのあたりのノウハウも知りたいものだ。
日本の国会図書館も、図書のデジタル化を計画しているようだが、進捗状況はどうなんだろう。

(2004年12月22日追記)
MYCOM PC WEBの「シリコンバレー101」より、「第111回
Googleと米図書館の野心に満ちた関係」
という記事。サンノゼ公立図書館では、電子書籍の貸出サービスも行っているという。電子書籍が普及してくると、図書館と書店、貸本屋の境界も曖昧になってくるのかも。

(2005年2月8日追記)
蔵書のデジタル化について詳しく述べた記事。
アウトサイダーが見た図書館(4)?「蔵書のデジタル化」の実態

Skypeでの問い合わせ窓口を開設したブラシメーカー

金曜日, 12月 3rd, 2004
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私は『中堅中小企業 情報化の処方箋』(ソフトバンク パブリッシング)という情報誌で事例取材記事を担当している。第5巻の事例取材でお伺いした共伸技研さんはオーダーメイドの工業用ブラシメーカー。ここは、Web上で売上を公表したり、ユニークな試みをいろいろやっており、面白い話を聞かせてもらった。
同社は12月1日から、インターネット電話ソフト「Skype」での問い合わせ窓口を開設したそうだ(プレスリリース)。
これは面白い。Skypeなら大がかりなシステムを入れなくても使えるから、中小企業で導入が進むかも。

インタビューア待望の音声認識技術、2?3年以内に登場か?

火曜日, 10月 19th, 2004
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録音したインタビューや講演を原稿にする「テープ起こし」は本当に本当に心から面倒くさい(最近はICレコーダーが主流だが、やっぱりテープ起こしというようだ)。
長めの取材記事はいったんすべての録音内容を起こし、それから構成を練って原稿を書く方が結果的に作業効率がよいようだ(私の場合)。マイクロソフトのOneNote 2003Office 2004 for Macに含まれるWord 2004には、入力していたメモの内容と同期できる音声メモ機能が備わっているから、確認したい部分をすぐ呼び出せる……が、講演ならともかく、インタビュー中に相手の顔も見ずに、キーボードをカチャカチャ打つことは不可能。IT業界にはそういうことに慣れている人もいるかもしれないが、普通の人なら失礼に感じるだろうし、私自身も落ち着いて話を聞けない。

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コミュニティサービス技術の知的財産は誰のもの?

火曜日, 10月 5th, 2004
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日経BP知財Awarenessの記事「独創的なビジネスを知財で守るベンチャー企業」より、株式会社ガイアックス・知財戦略室のインタビュー。

理想は,コミュニティ・サービス業界で使われる技術のうちの絶対的な数量を権利化することである。関連技術はさほど多くないので,多くを押さえることも非現実的なことではない。目的は,競合他社に「コミュニティ・サービス業界の特許はガイアックスがすべて押さえているに違いない」と思わせるような状況を創り出すことである。言い換えれば,「コミュニティ・サービス業界のパイオニアで随一の技術力を誇る会社=ガイアックス」というブランドの醸成である。「まだまだ新しい技術があるに違いない」と思わせるレベルでは意味がない。

知的財産を守ることが企業にとって重要なことはわかるが、ここまでいわれるとねえ……。コミュニティサービスで使われている技術の多くは、たくさんの個人やコミュニティ、オープンソースソフトウェアなどによって成り立っていることも忘れないでもらいたいもの。ちなみに、この会社は以前「ブログ/BLOG」を商標登録しようとして、かなりの反響を呼んだことがある。

ソフトウェア産業の危機は、日本全体の問題を象徴している

日曜日, 10月 3rd, 2004
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コンピュータにあまり興味がない人は、日本のソフトウェア産業が危機にあると聞いてもピンと来ないかもしれない。ゲームソフトなんかもをあんなに輸出しているじゃないかと。
ところが、日本のソフトウェア輸出額は輸入額の1%という何ともお寒い状況なのだ。さすがに偉いさんもやばいと思いはじめ、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が国内のソフト開発力を強化するためにソフトウェア・エンジニアリング・センターを設立することとなった。

ソフトウェアの危機的状況については、前川徹氏の『ソフトウェア最前線―日本の情報サービス産業界に革新をもたらす7つの真実』に詳しい。この本では、なぜ日本のソフトウェア産業の競争力がこんなに低いのかを的確に分析している。
まず、日本で使われているプロジェクトの手法である、ウォータフォール・モデルの弊害。ようするに、要求→設計→開発→テスト→保守と、十分なフィードバックを受けないまま次の工程に進み、後戻りができない。そのため、仕様変更があるとおそろしくコストが跳ね上がってしまう。ソフト自体の信頼性も落ちる。
これはソフトウェアの開発プロセスを変えればいいという問題ではなく、優秀なプログラマが報われない賃金体系(残業してダラダラ仕事したほうが儲かってしまう!)や、下請けに丸投げする企業体質、顧客側の理解不足(ソフトウェアは機械部品とは違うということ)等々の要因が絡み合っているわけだ。ソフトウェア開発に携わっている人だけでなく、システムを発注する立場になった人は、問題点を理解するためにもこの本を読んでおいた方がいい。

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人間に似すぎたロボットを、人間は受け入れられるだろうか

日曜日, 9月 19th, 2004
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「不気味ですか?「人間そっくり」」(9月18日の朝日新聞夕刊科学面より)
ロボットは見かけが人間に近付くほど不気味になるという記事。1970年代に発表された森政弘・東工大名誉教授の論文では、人間は、おもちゃの人型ロボットよりも人間に似たロボットを気味悪く感じるが、それを通り越した人間と見分けが付かないロボットなら気味悪さは感じようがないとしている。
記事の中で、大阪大の石黒浩教授は、

人が、無意識のうちに人間と思ってしまうようなレベルのロボットをつくるのが目標。そこまですれば、社会に受け入れられるでしょう

と語っている。
うーん、そうかなあ。今でも人間は世界中で、肌の色の違いどころではなく、外見的にほとんど同じ種族でも何らかの差異を探し出して差別しようとしている。大多数の人間が親和感を持てるロボットの開発ってありえるのかな。日本人に受け入れられるロボットは、別の国の人につまはじきにされたりして。
記事では、こうした研究に対して論評はせず、

人間は、見かけがよりリアルなものに対して、「違和」への感受性が敏感になる、という特性を持っている可能性がありそうだ。

とまとめている。

こういう記事を読むと、アイザック・アシモフの「ロボットもの」(最初の作品は何と1940年!)がいかに鋭い洞察力に富んだ作品であったか、今さらながら驚かされる(というか、現実の科学者が彼の著作に影響を受けてきたという面も大きい。先述の森政弘氏もアシモフの作品を読んでいたのではないかな)。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集『われはロボット』(公開中の映画『アイ,ロボット』の原案)や『ロボットの時代』では、まだロボットのほとんどは完全な人型ではないが、人間とロボットが共存する社会が築かれつつあった。しかし、その後数百年を経た『鋼鉄都市』『はだかの太陽』(これらの作品はミステリ)の時代では、人間に似すぎたロボットは人間に反感を持たれ、地球上からは姿を消す。その後、「銀河帝国もの」へ向かう中でロボットは歴史の裏側に身を潜めていく……(『ファウンデーションの彼方へ』(上)(下)でロボットものと銀河帝国ものがつながってくる)
はじめて『鋼鉄都市』を読んだ小学生の時には、人間側のあまりに過剰な「反」ロボット意識にとまどったが、その後これはかなりリアルな近未来描写、そして人間批評ではないかと思うようになった。
アシモフのロボットもの、銀河帝国もの、そしてファウンデーションものは、読まずに死ぬと人生を3割は損したことになるので、早めに読んでおいた方がいい。
そうそう、ロボットものの集大成『コンプリート・ロボット』がいつの間にかソニーマガジンズからひっそりと(私が気付かなかっただけですが)発売されていた。『われはロボット』『ロボットの時代』の作品はすべてこれにも含まれている。アンドリューNDR114日本では創元SF文庫の『聖者の行進』にしか収録されていなかった「バイセンテニアル・マン」(映画『アンドリューNDR114』原案)や単行本未収録作品も含まれており、これからロボットものをまとめて読むならこれがオススメだ。

PCJapanが10月発売号より復刊

木曜日, 8月 5th, 2004
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ソフトバンクBB恐喝未遂事件のとばっちりを受けて休刊していたPCJapanが10月13日発売号より復刊する。誌名もそのまま「PCJapan」とのこと。編集方針にも大きな変更はなさそうだ。まずはめでたい。
編集部も、支援の書き込みをしてくださった方々に感謝しておりました。