Archive for the ‘event’ Category

リンクされたドキュメントをグラフィカルに管理する「Flow」

金曜日, 1月 18th, 2008
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macworld2008_flow.jpgMacWorld Expo 2008で見かけた、ちょっと気になるソフトウェア。GridIron SoftwareFlowは、DTPデータやOffice文書など、複数ファイルがリンクされたドキュメントを管理するためのソフトウェアだ。
どのようにファイルがリンクされているのかがグラフィカルに表示されて、とてもわかりやすい。レイヤーや使用しているフォントなどの情報も管理画面から一覧できるようだ。DTPの場合、データ入稿する際にリンクされているファイルを入れ忘れるというのはよくあるミスだが、Flowはあるドキュメントに関連するファイルをまとめてアーカイブしてくれるのでこういう事故を未然に防げる。また、何かのドキュメントとリンクしたファイルを(Mac OS X標準の)ごみ箱に捨てようとすると、Flowが警告を発してくれたりもする。
ファイルのリンク関係だけでなく、各ファイルの履歴も自動的に管理できるのもすばらしい。例えば、DTPデータに含まれる、特定の画像だけを以前の状態に戻すなんてことが簡単にできてしまうのだ。
Flowは現在アルファ版の段階で、発売は2008年夏の予定(このページからベータテスターの登録が行える)。価格は未定だが、担当者によれば、普通のユーザーが買えるような価格帯を考えているということで、何百ドルもするようなことはないらしい。

地球の姿をリアルタイムに映せる球形ディスプレイ

土曜日, 12月 8th, 2007
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magicplanet.jpgパシフィコ横浜で開催された「立体Expo ’07」で展示されていた地球儀型ディスプレイ「The Magic Planet」Global Imaginationが開発し、日本ではスリーディーが販売代理店となっている)。
パソコン用のソフトウェアで画像をリアルタイムに変形して、球状のディスプレイに表示する。地球の上を雲が流れ行く様子は、まさに未来の地球儀。もちろん、地球儀として使うだけでなく、360度のパノラマ画像を表示することもできる。
これは相当物欲をそそる製品だけど、一番小さな直径16インチ・解像度XGAのモデルで540万円(税別)……。最大で直径182.9cmのモデルもあるそうだが、いったいいくらになるのだろう。
これにタッチパネル機能が付いて、Google Earthを表示させたらと考えただけで楽しくなる。10年後には、家庭に1台デジタル地球儀の時代が来るかな?

バーチャルなCGで、リアルなロボットをコントロール

日曜日, 11月 11th, 2007
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dentsudai_realmedia.jpg映像情報メディア学会主催の「高臨場感ディスプレイフォーラム2007」(11月8日)における発表より。
電気通信大学 稲見昌彦教授は、「実物体の存在感を援用するリアルメディア技術」というテーマで講演を行った。
デモの1つが、CGと玩具を連携させたゲーム。テーブルの上には玩具の戦車が置かれており、リモコンで自由にコントロールできる。天井に設置されたプロジェクタからテーブルにCGが投影されており、戦車に砲撃を命じると、レーザーによる派手なエフェクトが表示される。
また、ロボットを使ったレーシングゲームも紹介された(左の写真)。大きなディスプレイには、レーシングコースが表示されている。レースを行っている車は、円と矢印だけで表現されている。
円の上にロボットを置くと、コースに合わせて向きを変えたり、編隊を組み替えたりする。実は、このロボットには、円と矢印を認識する機能しか備わっていない。画面上の円や矢印を動かすことで、その通りにロボットを動かせるというわけだ。ちなみに、レーシングコースは大学院生がFlashを使って一晩で作ったものだという。
一般的に、ロボットを制御しようと思ったら非常に複雑なハードウェアやソフトウェアが必要になる。しかし、この手法ならば、ロボット工学の知識がない人でも、Webページを作る感覚で簡単にロボットを動かせる(もちろん、用途は限定されるが)。バーチャルな映像でリアルな物体を制御しようという発想の転換が実に興味深い。

3次元図形を手書きで簡単に作画

金曜日, 9月 14th, 2007
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Hand3Dmodelingイノベーション・ジャパン2007-大学見本市の展示。室蘭工業大学 工学部 情報工学科 コンピュータ知能学講座 インタラクティブシステム研究室による、手書き図形の認識手法「FSCI」のデモ。
一般的な2D/3Dの作図ソフトウェア(ドローソフトやCADなど)では、コマンドやジェスチャーによって作図の指示を与える。Illustratorなら、長方形を描くときは長方形のコマンドを選んでからマウスをドラッグして位置やサイズを指定、自由曲線の場合はペンコマンドを選び曲線を描いていく。
FSCIでは、こうした操作が必要なく、ユーザーはひたすら図形を描き続けるだけ。円を描こうとしているのか、自由曲線を描こうとしているのか、ユーザーの意図をシステム側が読み取り、適切な図形として認識してくれる。この認識の仕組みが、FSCIのミソ。単純な例でいえば、くるっとすばやく円を描いたらそれは円として認識され、ゆっくり丁寧に描こうとしているなら自由曲線を描こうとしていると認識されるという具合だ。
FSCIを応用した3Dモデリングソフト「BlueGrottoFEP」のデモはなかなかインパクトがある。3次元ペンで空中に三角形を描いた後、掃引する経路を描くと三角柱が出来上がる。円を描いてそれを円周上に掃引するとドーナッツ形状ができるというように、コマンドの切り替えなしで立体形状を空中にどんどん描いていけるのだ。操作方法に習熟するために20分程度の時間がかかるそうだが、3DCGソフトShadeの図形の作り方にちょっと似ているようなのでこのソフトのユーザーならすぐになじめるかもしれない。ちなみに、BlueGrottoFEPはShadeやAutoCADのフロントエンドプロセッサとして動作し、描いた図形をすぐに3DCGソフトへ転送して加工を行える。

静止画なのに、動画なポスター

木曜日, 9月 13th, 2007
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Movie Posterイノベーション・ジャパン2007-大学見本市の展示。武蔵工業大学 知識工学部 情報科学科 視覚メディア研究室が出展していた「動画」広告。
バックライトに照らされた画像がスクロールしている。馬が走る様子が動画で表示されているので、新方式のディスプレイかと思ったら、静止画の印刷されたポスターをただスクロールさせているだけだという。
これはいってみれば、パラパラマンガをドット単位で1つの静止画に入れ込んでいるようなものなのだ。動画の各フレームを抽出し、それを高精細に印刷。特定のドット列だけを通すフィルターを前面に貼って、ポスターをスクロールさせれば動いて見えるという仕組みだ。原理的には単純で、ポスターやフィルターも一般的なプリンタで印刷できるとのこと。これを使った広告はすぐに実現できそうな感じ。近所の床屋さんや八百屋さんの店頭でも動画を使った広告が普通に使われるようになるかも。

フラクタルが柔らかな木陰を作る

木曜日, 9月 13th, 2007
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Fractal Sunshadeイノベーション・ジャパン2007-大学見本市の展示。京都大学大学院 人間・環境学研究科 酒井敏氏による「フラクタル日除け」。
ごちゃごちゃした怪しげな四面体が置かれているので、何かと尋ねてみると、これが日除けなのだという。日除けなら普通の屋根でよさそうなものだが、このフラクタル(シェルピンスキー四面体)は数学的には面積があるものの体積がゼロ。つまり、光は遮るが開放感があって風通しがよいということらしい。あとは、カラーリングを工夫してお洒落にすれば、引き合いも多そう。
純粋数学のアイデアが、工学的な発明に結びつくというのは実に興味深い。それにしても、本物の樹木による木陰が気持ちいいのは、フラクタルの特性が作用しているということか?

実際に触れるバーチャル解剖模型

木曜日, 9月 13th, 2007
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Vr Anatomicalmodelイノベーション・ジャパン2007-大学見本市で見かけた、岐阜大学バーチャルシステム・ラボラトリー、木島研究室による「バーチャル解剖模型」。
マネキンが台に置かれていて、そこに内臓の3DCG映像が投影されている。これだけならどうということはないのだけど、スタッフに渡された「枠」を通して見てみると……。自分が上下に動くと、内臓が実際にマネキン内部にあるように立体表示されるのだ。マネキンを回転させれば、背中側の内部映像も見られる。
原理的にはシンプルで、要するに「マネキン」と「枠」の位置情報に応じた3DCG映像を生成してプロジェクターから投影しているわけだ。これならそれほど複雑なデバイスもなしで、インタラクティブな医学教材が作れる。うまい発想の転換だなあ。

星空の案内人、SkyScout

月曜日, 1月 16th, 2006
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SkyScout.jpgInternational CESで展示されていた製品の中で、私が一番欲しいと思ったのが、CelestronSkyScout。夜空を見上げて、知りたい星にこのSkyScoutを向け、ボタンを押せばその星の説明が聞けるのだ。逆に、知りたい星をSkyScoutの画面で選択すると、どの方向に向けば見られるかを教えてくれる。今年4月の発売予定で、予定価格は$399。詳しくは、PC Watchに掲載されている石井英男氏の記事を参照のこと(SkyScoutのことはCESで石井氏に教えてもらった)。

クルクル巻けるディスプレイ

金曜日, 1月 13th, 2006
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Phillips_epaper.jpgInternational CESのPhillipsブースで展示されていた電子ペーパー(クリックでムービー再生。iPod用)。表示されていたのは、Windows Mobileの画面のようだ。巻き取って小さくできる和風PDAなんて製品も実現できるかもしれない。

大事なモノをすぐに見つけられる魔法のタグ

木曜日, 1月 12th, 2006
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loc8tor.jpgInternational CESの展示より。
鍵や携帯電話をどこかに置き忘れて困った経験は誰にでもあるだろう。loc8tor(ロケーター)は、大事なモノや子供にタグを付けて、すぐに見つけられるようにするという製品だ。
小さなタグ(19.5×30.5×8.5mm)をなくして困るアイテムに付けておけば、loc8torの画面上でそのアイテムがどこにあるのか確認できる(ロケートモード)。タグにビープ音を鳴らさせたり、光らせることも可能。タグがloc8torから設定しておいた距離だけ離れると警告するアラートモードも用意されている。また、パニックボタン付きタグを子供に持たせておけば、子供が危険を親に知らせることもできる。
タグとloc8torの有効距離は100m(loc8tor)、もしくは180m(loc8tor Plus)。1つのloc8torで24個までのタグを管理できる。
けっこう実用に使えそうだけど、遊びで使っても面白そう。ただ、loc8tor本体は普通のPDAくらいの大きさがあるから、携帯電話などに加えてこれを持ち歩くのはかさばるかもしれない。もちろん、loc8tor本体をどこかに忘れてしまったら元も子もないわけで。携帯電話にloc8torの機能が内蔵されたら、大ブレークするんじゃないだろうか。