Archive for the ‘works’ Category

林信行によるアップル本の決定版『アップル・コンフィデンシャル2.5J』増刷です!

金曜日, 10月 28th, 2011
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4757212542アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズの死は世界に衝撃を与えました。ガレージで起業し、時価総額世界一の企業になるまでの、彼の道のりはまるで映画のようです(実際、映画化されることになりました)。
では、スティーブ・ジョブズの作ったアップルはいかなる企業であったか?
1976年4月に創設されたアップル(法人化されたのは1977年)は30年の間に、アップルII、Macintoshという革命的なパソコンを送り出し、DTPやグラフィックの市場を作り出し、創業者をほっぽり出し、ダメダメになって、そうしたら創業者が復帰して息を吹き返し、iPodを大ヒットさせ……etc。
このドラマチックなアップルの30年(1976年から2006年まで)を余すところなく描いたのが、オーウェン・リンツメイヤー氏と林信行氏による『アップル・コンフィデンシャル2.5J』)(アスペクト刊、各巻税込2100円)です。リンツメイヤー氏の原著『Apple Confidential 2.0』に、ITジャーナリスト林信行氏の書き下ろし原稿を大幅追加(全体の1/3が日本版オリジナル!)。iPodやMac OS X誕生の物語、日の目を見なかった最先端技術、流通や販売戦略の大改革など、長年のMacファンにも知られていないエピソードがたっぷり詰まっています(山路は編集を担当しました)。

栄光と転落、そして復活と躍進。
2006年に発売されたアップル本の決定版『アップル・コンフィデンシャル2.5J』が、このたび増刷されることになりました。ぜひご一読ください。

上巻目次

第1章 奇跡の転換をもたらしたiPod(日本語版オリジナル)
第2章 アップル創世記
第3章 ウォズの放浪
第4章 アップルIIIの大失敗
第5章 コード名のすべて
第6章 億万長者マニア
第7章 昨日の敵は今日の友
第8章 夢に終わったIBMとの蜜月(日本語版オリジナル)
第9章 ゼロックスより愛を込めて
第10章 マッキントッシュ開発秘話
第11章 マッキントッシュ・インサイダーズ
第12章 ほとんど放映されなかった偉大なコマーシャル
第13章 プレスの目を引くマック
第14章 マッキントッシュ製品年表
第15章 1985年と1984年の決定的な違い
第16章 通信事業のつまずき
第17章 ジョン・スカリーの目覚ましい出世と驚くべき転落
第18章 ウィンドウズ――何がまずかったのか?

下巻目次

第19章 落ちたリンゴ
第20章 オープンドックの見た夢(日本語版オリジナル)
第21章 ATGが作っていたのは未来か混乱か(日本語版オリジナル)
第22章 アップルを去ったジョブズ――ネクストとその後
第23章 社会現象を巻き起こしたピクサー
第24章 スター・トレックの冒険
第25章 ディーゼル機関車からドクターへ
第26章 互換機のジレンマ
第27章 アップル互換機、もう1つの物語(日本語版オリジナル)
第28章 ドクターの強力な注射
第29章 コープランド危機
第30章 マックOS Xの誕生(日本語版オリジナル)
第31章 アップルの流通・販売革命(日本語版オリジナル)
第32章 アップルはもう大丈夫?(記事追加)

太陽炉によるマグネシウム製錬実証実験を東北大学が開始

火曜日, 10月 25th, 2011
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4569775616『マグネシウム文明論』(矢部孝/山路達也、PHP新書)では、マグネシウムを「エネルギー通貨」とした循環社会を提言しています。東工大チームが進める研究は、海水からマグネシウム化合物を取りだし、太陽光励起レーザーで金属マグネシウムに製錬。金属マグネシウムを、自動車用の金属燃料電池や発電所の燃料として利用するものです。

10月19日には、東北大 小濱泰昭教授らのチームも、太陽熱を用いたマグネシウムの製錬実証実験を九州で開始しました。太陽光を凹面鏡で集光し、その熱で製錬を行うのが東工大チームとは異なります。また、東北大チームは、マグネシウム燃料電池の開発も進めているそうです。
研究チームを率いる東北大 小濱教授にお話をうかがいました。
詳しくは、下記のページをご覧ください。

太陽炉によるマグネシウム製錬実証実験を東北大学が開始 – The Magnesium Civilization

WIRED VISION「エコ技術研究者に訊く」のURLが変更になりました

水曜日, 9月 14th, 2011
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日本版WIRED.jpの開設に伴い、WIRED VISIONは終了しましたが、同サイト記事(の一部)はこちらにアーカイブされています。
私が連載していた「エコ技術研究者に訊く」もご覧いただけます。

・山路達也の「エコ技術研究者に訊く」

なお、同連載をベースに、大幅な加筆を行った『日本発!世界を変えるエコ技術』(書籍版iPhoneアプリ版)もポット出版より発売中です(目次はこちら)。

iPhone/iPadアプリ版『日本発!世界を変えるエコ技術』発売です

木曜日, 9月 1st, 2011
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日本のユニークなエコ関連技術を取材した『日本発!世界を変えるエコ技術』がiPhone/iPad用アプリとしてポット出版から発売されました。
「電気抵抗ゼロの超伝導『直流』送電」、「オイルを作る藻」、「熱を音に変えて冷却」、「アンモニア循環社会の可能性」、「板バネを使った新しいコンピュータ」、「マグロを生むサバ」などなど、今後の世界を左右するかもしれない奇想天外な技術を取り上げています。
お値段も350円とお求めやすくなっておりますので、環境問題、エネルギー問題に興味をお持ちの方はぜひご一読を。


・iPhone/iPadアプリ版:350円

※iPhone/iPadアプリ版は、AppStoreから購入・ダウンロードしてそのままお読みいただけます。

・ドットブック版:350円

※ドットブック版は、パソコンとiPhone/iPadの両方でご覧いただけます。パソコンでの閲覧には「T-Time」(無料)、iPhone/iPadでの閲覧には「Voyager
Books」
アプリ(無料)が必要です。

■目次

(さらに…)

河野太郎が吠える!『これからの日本の政治の話をしよう』iPhone/iPad版・ドットブック版発売です

木曜日, 9月 1st, 2011
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現在、日本の政治は混迷の中にあります。与党も野党も短期的な政局に明け暮れ、将来の日本はいかにあるべきかというグランドデザインをまったく描くことができていません。
社会保障からエネルギー政策、外交まで、歯に衣着せぬ物言いをする河野太郎議員は、自民党の異端児として知られています。長年にわたり、彼は日本のエネルギー政策の問題点を指摘してきました。3.11後、彼が追求してきた電力会社や原発、核燃料サイクルの虚偽が次々と明らかになりつつあります。
はたして、日本はどこに向かうべきなのか? 『これからの日本の政治の話をしよう』(河野太郎著)を読んでいただければ、エネルギーから農業、社会保障、外交まで幅広い分野にわたる課題、そして今後の展望が見えてくるはずです。
競争を通じて強い経済を実現しようという「中道右派」に反対の立場の方も当然いらっしゃるでしょう。しかし、どのような政治的スタンスであれ、課題と対応策を明確にして、健全な議論を行うことが欠かせません。
これからの日本を考えるための足がかりの1つとして、ぜひ本書をご覧いただければと思います。

○電子書籍版の追加コンテンツ
本書は、2010年に洋泉社より発売された『私が自民党を立て直す』の電子書籍版です。今回の発売にあたり、エネルギー政策に関する新章を追加いたしました。

・iPhone/iPadアプリ版:250円

※iPhone/iPadアプリ版は、AppStoreから購入・ダウンロードしてそのままお読みいただけます。

・ドットブック版:250円

※ドットブック版は、パソコンとiPhone/iPadの両方でご覧いただけます。パソコンでの閲覧には「T-Time」(無料)、iPhone/iPadでの閲覧には「Voyager
Books」
アプリ(無料)が必要です。

『これからの日本の政治の話をしよう』目次
(さらに…)

変換効率75%、量子ドットが実現する究極の太陽電池

火曜日, 7月 26th, 2011
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太陽電池の代名詞ともなっている、シリコン系太陽電池は理論的な変換効率が30%程度と言われている。ところが、「量子ドット」を使った太陽電池なら、理論的に75%以上の変換効率を低コストに実現できる可能性があるという。
「量子ドット」とはいったい何か? 夢の太陽電池にどこまで近づいたのか? 量子ドットの提唱者、東京大学 荒川泰彦教授にお聞きした。詳しくは、下記の記事で。

・変換効率75%、量子ドットが実現する究極の太陽電池 – WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

ガンバル日本の研究者『日本発!世界を変えるエコ技術』、7/19発売です

火曜日, 7月 19th, 2011
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47808016133.11後、エネルギーや環境関連技術への関心がかつてなく高まっています。
被災地を復興させるにはどうすればいいのか? エネルギーを得るためのオルタナティブな方法はないのか? 資源の多くを海外からの輸入に頼っている日本が生き残れる産業分野は何か? 環境に負荷をかけずに幸福な社会を作るにはどうすればよいのか?

こうした問題に応えられるかもしれない研究が、さまざまな研究機関で進められています。自然再生可能エネルギーというと、太陽光発電や風力発電が思い浮かぶでしょうが、実はそれだけではありません。アンモニアが次世代エネルギーになる可能性だってあるのです。
『日本発!世界を変えるエコ技術』(ポット出版、7/19発売、1,890円)では、「電気抵抗ゼロの超伝導『直流』送電」、「オイルを作る藻」、「熱を音に変えて冷却」、「アンモニア循環社会の可能性」、「板バネを使った新しいコンピュータ」、「マグロを生むサバ」などなど、今後の世界を左右するかもしれない奇想天外な技術を取り上げています。
本書はウェブマガジン「WIRED VISION」(http://wiredvision.jp/)の連載「エコ技術研究者に訊く」をベースにしています。今回の書籍化にあたり、解説も充実させましたので、専門知識なしでも最先端の研究を楽しんでいただけるのではないかと思います。

「未来にはけっこう希望もあるんじゃないの」
本書を読んで、そう思っていただければ幸いです。

■目次

(さらに…)

世界のエネルギーインフラを変革する、超伝導直流送電

金曜日, 4月 22nd, 2011
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震災そして原発事故以降、エネルギーに対する世間の注目が急速に高まっている。脱原発を目指して、太陽光や風力などの再生可能エネルギーをもっと活用しようという意見がとても活発になってきた。

それと同時に、注目してもらいたいのは、電力網の再構築だ。
輪番停電ができてしまう(こんなことができる国はほかにない!)ことからもわかるように、日本の電力網の技術レベルはとても高い。ところが、国全体から見た場合、日本の電力網はおそろしく不合理だ。狭い国土であるにもかかわらず、いくつもの電力会社にわかれ、地域間で電力を融通することもままならない。日本全体で電力網を最適化する必要があるのだ。
日本全体で電力網を最適化する上で、重要なキーワードが「直流送電」。現在一般的な交流より、直流の方が長距離での送電ロスが少なくてすむ。
さらに、電気抵抗がゼロになる超伝導を使って送電を行う研究も進んでいる。これまでの超伝導送電は送電ケーブルの敷設コストが高く、短距離での導入も難しいとされてきた。
ところが、中部大学の山口作太郎教授らが研究している「超伝導直流送電」技術を用いることで、既存の送電ケーブル並みに敷設コストを抑え、さらに短距離でも送電ロスを大幅に減らせることがわかってきた。
山口教授によれば、超伝導直流送電によって世界規模の電力網を構築すれば、新規に建設する原発の数を減らせたり、自然再生可能エネルギーをより効率的に利用できるという。
詳しくは、下記の記事で。

・WirelessWire News:世界のエネルギーインフラを変革する、超伝導直流送電

岡田斗司夫の提案する日本の未来は「マグネシウムひょっこりひょうたん島」?!

日曜日, 3月 27th, 2011
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4569775616東日本大震災(東北関東大震災)は、第二次世界大戦に匹敵するほどのインパクトを日本に与えることになるかもしれません。特に、原発事故のニュースは世界を駆け巡り、代替エネルギーへの移行が進むのは、ほぼ間違いないでしょう。
2009年末に刊行させていただいた『マグネシウム文明論 石油に代わる新エネルギー資源』(矢部孝/山路達也、PHP新書)では、マグネシウムを「エネルギー通貨」とした循環社会を提言しています。この研究は、海水からマグネシウム化合物を取りだし、太陽光励起レーザーで金属マグネシウムに製錬。金属マグネシウムを、自動車用の金属燃料電池や発電所の燃料として利用するという壮大なものです。

2011年3月25日に行われた、岡田斗司夫氏Twitter公開読書では、この『マグネシウム文明論』が課題図書として取り上げられました。燃料を太陽エネルギーでリサイクルできるなら、人類は歴史上初めて潤沢なエネルギーを手に入れることになるのではないか? そうなった時、どんな未来が待っているのか?
これに対する岡田斗司夫氏の提言は……。詳しくは、下記のTogetterまとめからどうぞ。

・Togetter – 「2011.03.25 「マグネシウム文明論 石油に代わる新エネルギー資源」 twitter公開読書まとめ」

マグネシウム循環社会については、下記サイトもご覧ください。

・The Magnesium Civilization

超低消費電力を実現できるか? 「板バネ」ナノマシンコンピュータ

金曜日, 3月 25th, 2011
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現在のコンピュータ(のCPU)はトランジスタという半導体素子が集積されたものだ。トランジスタの集積度は年々上がっていくのだけど、あと10年もするとトランジスタは微細化の限界に達するのではないかと言われている。また、クラウド・コンピューティングが進んでいることで、データセンターが処理しないといけないデータ量も膨大になっていて、それにともなってエネルギー消費量も急増中。
そういうわけで、研究機関やメーカーは、トランジスタとは異なる原理の、高性能かつ低消費電力の新しい素子を開発するのに必死だ。中でも、NTT先端技術総合研究所の山口浩司博士が開発した素子はとりわけユニーク。なにせ、超微細な板バネを振動させて、演算を行うというのだ。
詳しくは、下記の記事で。

・超低消費電力を実現できるか? 「板バネ」ナノマシンコンピュータ | WIRED VISION