米Yahoo!がInquisitor買収でMacユーザーの取り込みを狙う

5月 12th, 2008
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inquisitor1.png米Yahoo!が「Inquisitor」を買収したというニュース(CNET Japan)。Inquisitorというのは、Mac OS X標準のWebブラウザ「Safari」の検索機能を強化するプラグイン。Safariの検索欄にキーワードを入力すると、Spotlightのように検索結果をリアルタイムに表示し、ここから直接対象サイトへジャンプできる。以前のバージョンでは、標準の検索エンジンが「Google(US)」だったが、最新バージョンでは「Yahoo!(US)」に変わっている。日本語での検索も問題ないが、標準の検索エンジンとして「Google(JP)」も用意してもらいたいところではある。
開発者のdavid watanabe氏は、Yahoo!には入社せず、独立した開発者のままでいるとのこと(david watanabe氏のブログ)。


Inquisitorは、検索エンジンの結果に加えて、WikipediaとかAmazonの検索結果ページも直接呼び出せるのがなかなか便利。初期状態だと日本のサイトは登録されていないが、このあたりはユーザーが自由に指定できる。Safariの「環境設定…」→「Search」タブで「Display links to additional search engines」にチェックを入れて、「Edit Sites…」をクリック。Wikipediaなら「http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/external-search/?mode=blended&keyword=%@」、Amazon.co.jpなら「http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/external-search/?mode=blended&keyword=%@」と指定しておけばいい。ただし、文字のエンコーディングがシフトJISやEUC-JPのサイトでは、日本語での検索は正常に行えない。

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以前、Yahoo!はウィジェットエンジンの「Konfabulator」を買収して「Yahoo! Widget」として公開した(過去の記事)のだが、GoogleガジェットやDashboardウィジェットに比べると、Macユーザーの知名度は今ひとつのように見える。今度こそMacユーザーのトラフィックを取り込めるか? それにしても、MSの買収提案で揉めた直後に発表されたからだろうけど、えらく地道な取り組みに見える(もちろん、こういう取り組みはとても重要だけど)。

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