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以前書いたように、私はCATV（J-COM）経由で地上デジタル、BSデジタル、CSデジタルの放送を視聴している。実はこれは前倒しで限定的に開始されていたもので、本格的なサービスは4月からだった。このフルサービス開始にともない、新しいセットトップボックス（STB）がやってきた（地上デジタルサービス既加入者は無料で交換）。

フルサービスではペイパービューの番組を視聴できるようになっている（このほか、CSデジタルのチャンネルもいくつか追加された）。一般的なペイパービューでは電話回線を使って番組の注文を行うわけだが、J-COMでは電話回線は使わずテレビやネットと同じ同軸ケーブルを使う。ただし、そのためSTB以外にケーブルモデムが追加される（ネットワークサービス用のものとは別に）。これ自体はかまわない（というかありがたい）が、ペイパービュー用ケーブルモデムにも別途電源が必要なのは何とかしてほしい。テレビを見るだけに、いったいいくつ電源ソケットが必要なのか……。ちなみに、私の場合、テレビ、HDDレコーダー、LD/DVDプレイヤー、Playstation2、バーチャルサラウンドシステム、それにCATVのSTB、今回のケーブルモデムの計7つの電源ソケットが占有されている。これでホームシアターでも入れた日にゃ。メーカーには、STBやテレビにサービスコンセントを付けてもらいたいものだ。

STBは、これまで使っていた「TZ-DCH100」と同じく、松下の「TZ-DCH500」（AV Watchの記事）だ。インターネット接続機能もあるが、ペイパービュー用ケーブルモデムでLAN端子をふさがれているから、この機能は使えない。リモコンには文字入力機能もあるが、これはWebページの「お好みページ」（ブックマーク）を管理するのに使うものだから、J-COMの環境ではあまり関係ないようだ。
インターネット接続機能を除けば、機能自体はTZ-DCH100とあまり変わらない。ただし、操作性はだいぶ改善されて使いやすくなった。リモコンのボタンの数は少なくなり、ボタンの大きさにもメリハリが付いている。TZ-DCH100では1つのボタンで放送を順次切り替えたが、TZ-DCH500では「地上」「BS」「CATV」のダイレクト選択ボタンになった。
画面のインターフェイスもよくなった。TZ-DCH100では番組表から番組予約ができず、別途番組予約の画面を呼び出す必要があったが、TZ-DCH500では番組表から直接録画予約できる（できて当たり前のことだけど）。また、番組表のサイズも拡大縮小できるようになったので、一覧性も向上している。
それでもまだ不満はある。よく見るチャンネルを登録できる「お好み選局」機能は、各チャンネルのアイコンが大きく見やすくなったが、相変わらず放送形態（地上、BS、CS）ごとに別々になっていたりする。
あと、i.LINKの端子はしっかり付いているのだが、サービス説明書には「i.LINK接続とi.LINKによる録画はサポート対象外となりますので予めご了承ください。」と書いてある。これは数ある機器の相互接続性は保証できないということだろう。J-COMページの「よくあるご質問」には、「Q.アナログアウトプット及びデジタルアウトプットは利用可能ですか？」→「A.アナログアウトプットとしてコンポジット端子及びデジタルアウトプットとしてIEEE1394端子(iLink)が利用可能です。 *ただし、iLink接続に関しては、弊社サポート外とさせていただきます。」と書かれている。Rec-POT Mで使えるかどうかちょっと不安だが、松下の「TU-MHD500」も動作確認済みになっているから、大丈夫かな……。

ペイパービュー番組は、ペイ・パー・ビュー・ジャパンが提供しているもの（の一部）。映画×3、スポーツ＆アニメ、アニメ、アダルト×3の8チャンネル（2004年秋にハリウッド映画チャンネル追加予定）が用意されている。映画のラインナップを見てみたが、うーん、どうなんだろう。すでに公開され、DVDも発売されている作品が400?525円／日という値段設定は高くないか（値段は作品によって異なる）。ハイビジョンクオリティというわけでもないし。アダルトもあまり私の嗜好に合うモノはなかった（笑）。好みでないアダルトよりはグラビアアイドルチャンネルの「アイドル☆ファイル」の方がいいなと思ったが、残念ながらJ-COM経由ではこのチャンネルは放映されていない。
ただ、かなりマニアックな番組もあるので、ツボにはまるものがあれば見るかもしれない。プロレスの独占生中継や、DVD発売前のアニメ、日本未公開の映画なども用意されている。チャーリーズ・エンジェルで有名なルーシー・リューがブレーク前に主演した映画「宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式」とか、「実録・北陸やくざ戦争」（妙にやくざものが充実している……）、グラビアアイドルのパチスロ徹底攻略（セクシーシーンありだそうだ）とか、好きな人にはたまらないかも。

This entry was posted on 火曜日, 4月 13th, 2004 at 19:34 and is filed under TV. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.