葬儀の本質とは何か? 洋泉社ムック『日本人のお葬式』

2月 2nd, 2011
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4862486762『葬式は、要らない』(島田裕巳、幻冬舎新書)のヒットを受けて、葬式をテーマにした雑誌特集や書籍が相次いでいるようだ。
『日経おとなのOFF』なんて、2008年12月号特集が「至高のホテルで美食の夜を」で、2010年12月号は「死とは何か?臨終の作法とは?」(笑)。極端すぎるだろっ、と思わずツッコミを入れたくなるが、団塊の世代が死について考える年齢になってきたことが葬式に注目を集めている原因なのではないかという気がする。
こういう状況で刊行された、洋泉社ムック『日本人のお葬式 葬儀とお墓の本質を考える本』には、葬儀の実用面解説だけではなく、葬儀や墓の歴史的変遷から、葬儀の選択肢まで、葬儀に関するあれこれがきっちり1冊にまとめられている。
このムックには、スリランカ初期仏教長老、アルボムッレ・スマナサーラ師らのインタビューが収録されているのだけれど、異色なのが小飼弾氏。「葬式について語るのは、死を考えていないから」という本質論から始まり、世代間格差の問題へと切り込んでいく(取材・構成を山路が担当)。
葬式、そして死について考えるきっかけとして、お勧めの1冊ではないかと。

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