3次元図形を手書きで簡単に作画

9月 14th, 2007
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Hand3Dmodelingイノベーション・ジャパン2007-大学見本市の展示。室蘭工業大学 工学部 情報工学科 コンピュータ知能学講座 インタラクティブシステム研究室による、手書き図形の認識手法「FSCI」のデモ。
一般的な2D/3Dの作図ソフトウェア(ドローソフトやCADなど)では、コマンドやジェスチャーによって作図の指示を与える。Illustratorなら、長方形を描くときは長方形のコマンドを選んでからマウスをドラッグして位置やサイズを指定、自由曲線の場合はペンコマンドを選び曲線を描いていく。
FSCIでは、こうした操作が必要なく、ユーザーはひたすら図形を描き続けるだけ。円を描こうとしているのか、自由曲線を描こうとしているのか、ユーザーの意図をシステム側が読み取り、適切な図形として認識してくれる。この認識の仕組みが、FSCIのミソ。単純な例でいえば、くるっとすばやく円を描いたらそれは円として認識され、ゆっくり丁寧に描こうとしているなら自由曲線を描こうとしていると認識されるという具合だ。
FSCIを応用した3Dモデリングソフト「BlueGrottoFEP」のデモはなかなかインパクトがある。3次元ペンで空中に三角形を描いた後、掃引する経路を描くと三角柱が出来上がる。円を描いてそれを円周上に掃引するとドーナッツ形状ができるというように、コマンドの切り替えなしで立体形状を空中にどんどん描いていけるのだ。操作方法に習熟するために20分程度の時間がかかるそうだが、3DCGソフトShadeの図形の作り方にちょっと似ているようなのでこのソフトのユーザーならすぐになじめるかもしれない。ちなみに、BlueGrottoFEPはShadeやAutoCADのフロントエンドプロセッサとして動作し、描いた図形をすぐに3DCGソフトへ転送して加工を行える。

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