言葉こそ、生きた証『個独のブログ』

9月 5th, 2010
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4883204928数カ月前、今までで一番「重い」献本をいただいた。伊藤康祐氏の『個独のブログ―ある法律学徒の英語と読書な日々』だ。
「重い」といったのは、すでに著者がこの世にいないから。2009年3月29日、伊藤康祐氏は21歳4ヶ月という若さでなくなられており、『個独のブログ』は彼のブログ記事をご両親がまとめて書籍化したものなのだ。
ブログ記事を抜粋したものであるから、普通の本のようにきちんと構成されているわけではない。しかし、1つ1つの記事は旺盛な知的好奇心に満ちており、それがまた胸に迫る。この書籍にも収録されている「知らないと損する英語の速読方法」は私もブックマークしていた(結局やらずじまいだったのが申し訳ないけど)。
『弾言』(小飼弾)(AmazonAppStore)で述べられているベーシック・インカム支持に対して、法的な視点から検討を加えているのも実に興味深い。よい書き手になったであろうに、それがとても残念。
言葉、あるいはミームは、その人が生きた証そのものなのだなと、改めて感じ入る。本の出版に限らず、ブログやTwitterで発言することも、自分の生きた証を刻んでいく行為なのだ……。

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