IT業界における異文化の理解

8月 8th, 2003
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ZDNN「「十二単」をまとったスウェーデン製日本語手書き認識ソフト」では、文字認識ソフト「Decuma Japanese」開発者のインタビューが掲載されている。
Decumaは、文字認識率の高さと使いやすさで話題なのだが、開発者がこんなことをいっている。

Decuma Japaneseで使用されている入力枠ですが、これは日本人が子供の頃に書き方の練習を行ったあの枠からきています。Decuma Chineseで使っている枠も、中国にある同じような用紙をかたどったものです。書くという行為になじみ深いものを連想させるようにデザインされているわけです。

認識文字の候補が9個のマスになっているのも、中国古来の書道学習法である九宮格(補助線の入った9個のマス目)をイメージしていますし、紙がめくれたようなアイコンは下に何かがあってめくりたくなるような感じですが、これは日本の十二単(ひとえ)を背景にデザインされています。

異文化研究の深さが半端じゃない。ソフトウェア開発を通しても、他国の文化を理解することができるのだなあ。

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