イベントレポートについての記事
2008年06月22日
2008年06月21日
2008年01月30日
絵本『ママ、どうしておうちにサーバーがあるの?』をゲット
ITpro EXPOのマイクロソフトブースで、噂に名高い絵本『ママ、どうしておうちにサーバーがあるの?』(副題:お子様が家庭用サーバーを理解するために)を入手した。評判通り、シュールな出来である(英語版についてはGizmodo Japanで詳しく紹介されている)。
これは副題が示すように、子供に家庭用サーバー(Windows Home Server)の役割を教えるための絵本。イラストも美しい力作なのだけど、それから、他のお友達にからかわれるかもしれない
だそうで、うちにサーバーがあると子供がいじめられてしまうらしい。けれどそれは、みんなうらやましいだけなの!
ということなので、安心してよいようだ。
なんだか、頭の中がむずむずしてくるような、えもいわれぬおかしさが立ち上ってくる。販促グッズとして、かなりのヒットではないだろうか。これってもちろん、IT関係者に向けてのギャグなんですよね……?
2008年01月18日
リンクされたドキュメントをグラフィカルに管理する「Flow」
MacWorld Expo 2008で見かけた、ちょっと気になるソフトウェア。GridIron SoftwareのFlowは、DTPデータやOffice文書など、複数ファイルがリンクされたドキュメントを管理するためのソフトウェアだ。
どのようにファイルがリンクされているのかがグラフィカルに表示されて、とてもわかりやすい。レイヤーや使用しているフォントなどの情報も管理画面から一覧できるようだ。DTPの場合、データ入稿する際にリンクされているファイルを入れ忘れるというのはよくあるミスだが、Flowはあるドキュメントに関連するファイルをまとめてアーカイブしてくれるのでこういう事故を未然に防げる。また、何かのドキュメントとリンクしたファイルを(Mac OS X標準の)ごみ箱に捨てようとすると、Flowが警告を発してくれたりもする。
ファイルのリンク関係だけでなく、各ファイルの履歴も自動的に管理できるのもすばらしい。例えば、DTPデータに含まれる、特定の画像だけを以前の状態に戻すなんてことが簡単にできてしまうのだ。
Flowは現在アルファ版の段階で、発売は2008年夏の予定(このページからベータテスターの登録が行える)。価格は未定だが、担当者によれば、普通のユーザーが買えるような価格帯を考えているということで、何百ドルもするようなことはないらしい。
2007年12月08日
地球の姿をリアルタイムに映せる球形ディスプレイ
パシフィコ横浜で開催された「立体Expo '07」で展示されていた地球儀型ディスプレイ「The Magic Planet」(Global Imaginationが開発し、日本ではスリーディーが販売代理店となっている)。
パソコン用のソフトウェアで画像をリアルタイムに変形して、球状のディスプレイに表示する。地球の上を雲が流れ行く様子は、まさに未来の地球儀。もちろん、地球儀として使うだけでなく、360度のパノラマ画像を表示することもできる。
これは相当物欲をそそる製品だけど、一番小さな直径16インチ・解像度XGAのモデルで540万円(税別)……。最大で直径182.9cmのモデルもあるそうだが、いったいいくらになるのだろう。
これにタッチパネル機能が付いて、Google Earthを表示させたらと考えただけで楽しくなる。10年後には、家庭に1台デジタル地球儀の時代が来るかな?
2007年11月11日
バーチャルなCGで、リアルなロボットをコントロール
映像情報メディア学会主催の「高臨場感ディスプレイフォーラム2007」(11月8日)における発表より。
電気通信大学 稲見昌彦教授は、「実物体の存在感を援用するリアルメディア技術」というテーマで講演を行った。
デモの1つが、CGと玩具を連携させたゲーム。テーブルの上には玩具の戦車が置かれており、リモコンで自由にコントロールできる。天井に設置されたプロジェクタからテーブルにCGが投影されており、戦車に砲撃を命じると、レーザーによる派手なエフェクトが表示される。
また、ロボットを使ったレーシングゲームも紹介された(左の写真)。大きなディスプレイには、レーシングコースが表示されている。レースを行っている車は、円と矢印だけで表現されている。
円の上にロボットを置くと、コースに合わせて向きを変えたり、編隊を組み替えたりする。実は、このロボットには、円と矢印を認識する機能しか備わっていない。画面上の円や矢印を動かすことで、その通りにロボットを動かせるというわけだ。ちなみに、レーシングコースは大学院生がFlashを使って一晩で作ったものだという。
一般的に、ロボットを制御しようと思ったら非常に複雑なハードウェアやソフトウェアが必要になる。しかし、この手法ならば、ロボット工学の知識がない人でも、Webページを作る感覚で簡単にロボットを動かせる(もちろん、用途は限定されるが)。バーチャルな映像でリアルな物体を制御しようという発想の転換が実に興味深い。
2007年09月14日
3次元図形を手書きで簡単に作画
イノベーション・ジャパン2007-大学見本市の展示。室蘭工業大学 工学部 情報工学科 コンピュータ知能学講座 インタラクティブシステム研究室による、手書き図形の認識手法「FSCI」のデモ。
一般的な2D/3Dの作図ソフトウェア(ドローソフトやCADなど)では、コマンドやジェスチャーによって作図の指示を与える。Illustratorなら、長方形を描くときは長方形のコマンドを選んでからマウスをドラッグして位置やサイズを指定、自由曲線の場合はペンコマンドを選び曲線を描いていく。
FSCIでは、こうした操作が必要なく、ユーザーはひたすら図形を描き続けるだけ。円を描こうとしているのか、自由曲線を描こうとしているのか、ユーザーの意図をシステム側が読み取り、適切な図形として認識してくれる。この認識の仕組みが、FSCIのミソ。単純な例でいえば、くるっとすばやく円を描いたらそれは円として認識され、ゆっくり丁寧に描こうとしているなら自由曲線を描こうとしていると認識されるという具合だ。
FSCIを応用した3Dモデリングソフト「BlueGrottoFEP」のデモはなかなかインパクトがある。3次元ペンで空中に三角形を描いた後、掃引する経路を描くと三角柱が出来上がる。円を描いてそれを円周上に掃引するとドーナッツ形状ができるというように、コマンドの切り替えなしで立体形状を空中にどんどん描いていけるのだ。操作方法に習熟するために20分程度の時間がかかるそうだが、3DCGソフトShadeの図形の作り方にちょっと似ているようなのでこのソフトのユーザーならすぐになじめるかもしれない。ちなみに、BlueGrottoFEPはShadeやAutoCADのフロントエンドプロセッサとして動作し、描いた図形をすぐに3DCGソフトへ転送して加工を行える。
2007年09月13日
静止画なのに、動画なポスター
イノベーション・ジャパン2007-大学見本市の展示。武蔵工業大学 知識工学部 情報科学科 視覚メディア研究室が出展していた「動画」広告。
バックライトに照らされた画像がスクロールしている。馬が走る様子が動画で表示されているので、新方式のディスプレイかと思ったら、静止画の印刷されたポスターをただスクロールさせているだけだという。
これはいってみれば、パラパラマンガをドット単位で1つの静止画に入れ込んでいるようなものなのだ。動画の各フレームを抽出し、それを高精細に印刷。特定のドット列だけを通すフィルターを前面に貼って、ポスターをスクロールさせれば動いて見えるという仕組みだ。原理的には単純で、ポスターやフィルターも一般的なプリンタで印刷できるとのこと。これを使った広告はすぐに実現できそうな感じ。近所の床屋さんや八百屋さんの店頭でも動画を使った広告が普通に使われるようになるかも。
フラクタルが柔らかな木陰を作る
イノベーション・ジャパン2007-大学見本市の展示。京都大学大学院 人間・環境学研究科 酒井敏氏による「フラクタル日除け」。
ごちゃごちゃした怪しげな四面体が置かれているので、何かと尋ねてみると、これが日除けなのだという。日除けなら普通の屋根でよさそうなものだが、このフラクタル(シェルピンスキー四面体)は数学的には面積があるものの体積がゼロ。つまり、光は遮るが開放感があって風通しがよいということらしい。あとは、カラーリングを工夫してお洒落にすれば、引き合いも多そう。
純粋数学のアイデアが、工学的な発明に結びつくというのは実に興味深い。それにしても、本物の樹木による木陰が気持ちいいのは、フラクタルの特性が作用しているということか?
実際に触れるバーチャル解剖模型
イノベーション・ジャパン2007-大学見本市で見かけた、岐阜大学バーチャルシステム・ラボラトリー、木島研究室による「バーチャル解剖模型」。
マネキンが台に置かれていて、そこに内臓の3DCG映像が投影されている。これだけならどうということはないのだけど、スタッフに渡された「枠」を通して見てみると……。自分が上下に動くと、内臓が実際にマネキン内部にあるように立体表示されるのだ。マネキンを回転させれば、背中側の内部映像も見られる。
原理的にはシンプルで、要するに「マネキン」と「枠」の位置情報に応じた3DCG映像を生成してプロジェクターから投影しているわけだ。これならそれほど複雑なデバイスもなしで、インタラクティブな医学教材が作れる。うまい発想の転換だなあ。
2006年01月16日
星空の案内人、SkyScout
International CESで展示されていた製品の中で、私が一番欲しいと思ったのが、CelestronのSkyScout。夜空を見上げて、知りたい星にこのSkyScoutを向け、ボタンを押せばその星の説明が聞けるのだ。逆に、知りたい星をSkyScoutの画面で選択すると、どの方向に向けば見られるかを教えてくれる。今年4月の発売予定で、予定価格は$399。詳しくは、PC Watchに掲載されている石井英男氏の記事を参照のこと(SkyScoutのことはCESで石井氏に教えてもらった)。
2006年01月13日
クルクル巻けるディスプレイ
International CESのPhillipsブースで展示されていた電子ペーパー(クリックでムービー再生。iPod用)。表示されていたのは、Windows Mobileの画面のようだ。巻き取って小さくできる和風PDAなんて製品も実現できるかもしれない。
2006年01月12日
大事なモノをすぐに見つけられる魔法のタグ
International CESの展示より。
鍵や携帯電話をどこかに置き忘れて困った経験は誰にでもあるだろう。loc8tor(ロケーター)は、大事なモノや子供にタグを付けて、すぐに見つけられるようにするという製品だ。
小さなタグ(19.5×30.5×8.5mm)をなくして困るアイテムに付けておけば、loc8torの画面上でそのアイテムがどこにあるのか確認できる(ロケートモード)。タグにビープ音を鳴らさせたり、光らせることも可能。タグがloc8torから設定しておいた距離だけ離れると警告するアラートモードも用意されている。また、パニックボタン付きタグを子供に持たせておけば、子供が危険を親に知らせることもできる。
タグとloc8torの有効距離は100m(loc8tor)、もしくは180m(loc8tor Plus)。1つのloc8torで24個までのタグを管理できる。
けっこう実用に使えそうだけど、遊びで使っても面白そう。ただ、loc8tor本体は普通のPDAくらいの大きさがあるから、携帯電話などに加えてこれを持ち歩くのはかさばるかもしれない。もちろん、loc8tor本体をどこかに忘れてしまったら元も子もないわけで。携帯電話にloc8torの機能が内蔵されたら、大ブレークするんじゃないだろうか。
世界最小の真空管アンプ
International CESで展示されていたZVEXの「iMPAMP」。世界最小の真空管アンプだそうだ。うるさい会場だったので音質の方はちゃんと確認できなかったが、とにかくデザインがクール。
マジにやり込みそうなFPSルームランナー
International CESで展示されていたGameRunnerというフィットネスマシーン。ルームランナー型のUSBコントローラで、ほとんどのFPS(1人称視点のシューティングゲーム)に対応できるという。一日中ゲームできる人なら、相当心肺機能を高められそう。
エンジン付きスケートボード
International CESに出展されていたエンジン付きスケートボード「2006 Outback 49cc」。49ccの2ストロークエンジンを積んでいて、時速40kmくらい出る。スピードは手元のコントローラで調整、前輪を足で動かして向きを変える。2,3時間くらい練習すれば誰でも乗れると説明員は言うが……。
結局、勝者はテレビなのか?
International CESの基調講演はどれも興味深いものではあったのだが、正直にいえばデジャビュと違和感を感じずにはいられなかった。さまざまなメディアですでに報じられているように、マイクロソフト、ソニー、インテル、Yahoo!、そしてGoogleのすべてが、コンテンツ配信戦略について言及したのである(あと、超有名人を呼んでトークショー仕立てにした点も似ていたな)。
ネットとテレビの融合とかいろいろな意見はあると思うが、ユーザー側からちょっと引いて見てみると、テレビのチャンネルが増えたにすぎないともいえる。
少し前まで、パソコンというのはユーザーがさまざまなモノを生み出せるツールとして宣伝されることが多かった。それが今一番のセールスポイントはテレビが見られるということである。
知的ツールとして発達してきたパソコンの、究極の目標がテレビというのは何とも皮肉な話ではないだろうか。受動的に送られてくる番組を見るだけというスタイルのテレビ文化(ネットがすべて能動的・知的なものというわけでもないけど)。テレビ事業者というより、テレビ文化がネットも含めた娯楽を飲み込もうとしているような気持ち悪さを感じる。年末の紅白歌合戦のせいで、テレビにネガティブな印象を持ったまま渡米してしまったから特にそう感じるのかなあ……。
2006年01月11日
USB接続のドリンク冷却器
扇風機やらクリーナーやら、USBポートに接続する実用的なんだかそうでないのかよくわからない製品が増えてきた。International CESで見つけた「CoolIT Chiller」もそんな商品の1つで、パソコン用の水冷システムを開発しているCoolIT Systemsが販売している。華氏45度、摂氏でだいたい7度くらいまで飲料を冷やせる冷却器だ。会場で触ってみると、さすが水冷システムを応用しているだけにかなりヒヤッとする。土産に買ってきたが、私の仕事場は冷却器などまったく必要ないほど寒いのでまだ試していない。
天気予報も表示できるMSのSPOT置き時計
日本ではまったく話題になっていないが、マイクロソフトは米国でMSN Direct(SPOT)というサービスを行っている。MSN Directは、FMの周波数帯で文字情報を流し、それを専用端末で受信して利用するというもの。これまで腕時計型の端末が各社から発売されていたが、International CESでは置き時計型の製品も展示されていた(写真は、Complete Regional Weather Station with MSN Direct Weather Data Service)。まったく魅力を感じていなかったMSN Directだが(日本は携帯電話用のコンテンツが充実しているし)、置き時計で天気予報を表示しているのを見るとちょっとうらやましくなってきた。
Zooty-1を彷彿させるデルの試作マシン
20年以上前、マイコンユーザー垂涎の的となったマシンがあった。その名は「Zooty-1」。このマシンのことを知っているのは、30歳以上の元/現マニアなのではないかと思う。1984年版のパロディー版ASCII「AhSKI!」のロードテストに掲載されて大きな話題を呼んだ……かどうかはよくわからないが、少なくとも私の網膜には焼き付いた。ほんと、馬鹿かっこよかったのだ(褒め言葉)。意味ないギアシフト機能とか。
なぜこんなマシンを持ち出したかというと、International CESで展示されていたデルの試作マシン(XPS Mobile)が妙にZooty-1ぽかったから。2つ折りにして持ち運べる20型液晶付きパソコンなのだが、細かいギミックが何ともかっこいい(持ち運べるとはいっても重量は8.5kgもあるから室内での移動に限られるだろう)。キーボードと本体は磁石で合体するようになっていたり、スロット式光学ドライブからカシャっとディスクの出てくる様子が気持ちよかったりする。もちろん、かっこばっかでまったくダメダメのZooty-1とは異なり、このマシンはハイエンドな性能も備えている。![]()
2006年01月08日
3Dポジショニング技術を使ったデジタルペン
これだけデジタル技術が進歩しても、紙のメモ帳は手放せない。文字や図をさっと書ける利便性はどんなデジタルガジェットにも勝る。しかし、紙に書いたメモはあとから検索もできなくて何かと不便。そういうわけで、io Digital Writingのように手書きメモをデジタル化するソリューションがいくつか登場してきた。io Digital Writingでは専用用紙を使うAnoto技術が採用されているが、これとは異なる技術を使ったデジタルペンがイスラエルのEPOS Technologiesから発表された。
EPOSのコア技術は3Dポジショニングで、デジタルペンもこれを応用している。現在、2種類のモデルがあり、1つはリアルタイムタイプ、もう1つはUSBメモリ一体型タイプだ。
いずれのモデルもクリップ状のセンサーを紙に付ける。この紙は専用ではない、普通の紙。専用ペンを動かすと、センサーが位置情報を認識してパソコンに伝える。非常にシンプルな外見なのであまり細かいデータが取得できないのではないかと思ったら、精度は±20μm。高精細にデータを取得できるので、文字認識もさせやすいという。このリアルタイムタイプはコードレスマウスがわりに使うこともできる。USBメモリ一体型タイプも基本的な仕組みは同じ。違うのは位置情報がリアルタイムにパソコンに伝えられるのではなく、USBメモリに保存されていく点だけだ。要するに、紙にクリップを挟んで自由に書き込み、家に帰ってきてからそのクリップをパソコンのUSBポートに差し込めばメモをデジタル化できる。2MBあればA4で50ページ分くらいの情報を記録できるとのこと。ペンは専用だが、外見・重さは普通のボールペンとほとんど変わらず、100時間程度連続で使える。
EPOS社はこのデジタルペンをOEMで供給する予定で、ペンとセンサーのセットで$50程度を想定しているそうだ。実現できれば、かなりエポックメイキングな製品になりそう。日本でのパートナーもすでに決まっているらしい。リアルタイムタイプは今年の第二四半期、USBメモリ一体型タイプは第三四半期を予定しているそうだ。
EPOSの技術がユニークなのは、対象が紙には限らず、さまざまな用途に使えること。パソコンに内蔵すれば普通の液晶ディスプレイがタブレットのように使えるし、体にセンサーを付けてモーションキャプチャにも使える。
デモンストレーションをちょっと見せてもらっただけだが(高級ホテルのスイートルームで!)、かなり期待できそうではある。ただ、平らな机の上で書くにはよさそうだけど、立ったまま手帳を取り出して書くといった用途には向かないかも?
(2008年4月17日追記)
・EPOSのデジタルペンがついに登場
2006年01月06日
ソニーの新電子ブック端末「Sony Reader」
ラスベガスで開催中のInternational CESで展示されていたソニーの新型電子ブック端末「Sony Reader」。リブリエと同じ系列の製品だが、今のところと日本での発売予定はないという(後継モデルというわけでもない)。この端末は、リブリエとはDRMの方式が違っており、互換性がない(データフォーマットは同じBBeB)。リブリエがOpenMGを採用しているのに対し、Sony ReaderはMarllin DRMを採用。Marllin DRMは、ソニーのほか、フィリップスやサムソンなどが共同で開発した技術らしい。さらに、リブリエが「貸本」式なのに対し、Sony Reader用は期限に制限のないセル方式。
気のせいか、何かまたソニーが困ったことをやっちゃっているような……。今後日本のリブリエはどうなっていくのか。まあ、貸本方式のままでは絶対に電子ブックは普及しないと思うが。
2005年11月05日
噛み合わないネットとテレビ
第2回「テレビとネットの近未来カンファレンス」に参加してきた。今回のテーマは「CMスキップとビデオポッドキャストがもたらすTVへの影響?」。メタキャストのテレビブログによってCMが貴重な情報として活用できる可能性が示唆され、広告代理店によるCM視聴行動分析ではHDDレコーダーがCMを見ないことには必ずしもつながらないことが示されるなど、興味深い内容であった。
しかし、一番面白かったのは、ネット側の人間とテレビ側の人間の話がまるで噛み合っていないこと。元々はメディアの特性に起因するのだろうが、それぞれの業界人がユーザーをどう捉えているのかがよくわかる。
ネット側の人間は、魅力的なビデオキャスティング(Vodcasting)のコンテンツが続々と登場していることを挙げて、映像視聴のあり方が根本的に変わるかもしれないと興奮する。そして、CMを検索できるようにすれば、新しいニーズを掘り出せるという。
テレビ側の人間は、モノを次々に買わせることで経済がなりたっているという冷徹な現実を指摘する(友人によれば、ネット側の人間を意識的に挑発していたのだろうとのこと)。ネット側の地に足についていない様子をテレビ側がたしなめているようにも見えた。
両者が想定するユーザー像と規模がまったく違うのだな。最近読んだ『しのびよるネオ階級社会』(林 信吾、平凡社新書)や『下流社会』(三浦 展、光文社新書)といった階級分化論が思い浮かんできた。
2005年10月26日
飛び出す防災ずきん
産業交流展2005で見かけたRES Q-PAC(レスキューパック)というリュックサック(クリックでムービーを表示)。製造・発売元は東京都荒川区の忠信企画。ストラップを引くと、防災フードにガスが充填されて頭部をガードする。ガスが充填された状態だと、フードはかなり硬くなる。それにしても、インパクトのあるデザインだ……。
WPC EXPO 2005のメモ
東京ビッグサイトで開催中のWPC EXPO 2005についての覚え書き。
人だかりができていたのがウィルコムのブース。WX310シリーズやWX300Kの人気はもちろんだが、W-ZERO3の注目度がすごくて製品に触るまでかなり待たされた。よくできた製品だと発表時に思ったが、こんなにPDAが注目されるとは正直意外だ。これを契機にPDAが再び盛り上がる可能性もある?


ノートパソコンで注目なのが、台湾製のA5サイズノート「FlyBook」だ。タブレットPCではないが、回転するタッチパネルディスプレイ(感圧式)を備え、無線LANやBluetoothも標準装備している。手書き文字認識にはオリジナルソフトウェアを使うが、この認識率もまずまず。今秋発売予定とのこと。
2005年10月09日
CEATEC2005、気になる展示のメモ
最終日のCEATEC2005を駆け足で回ってきた。以下は気になった展示のメモ。
テレビや新聞のニュースでは、大画面テレビやBlu-ray陣営vsHD DVD陣営の話題が大きく取り上げられているが、これらに関して正直それほど目新しい展示があったわけではない。ストレージといえばiVDRの展示もあったが、こちらは現在規格をハリウッドに打診中とのことで、製品などの動きがあるのは来年の頭以降になりそうな気配。
個人的に一番興味を引かれたのは、英国Splashpower(スプラッシュパワー)のワイヤレス充電技術。パッドの上に電子機器を置くだけで充電できるのだ。パッド自体の価格は150ドル程度を想定しているようで、思ったよりもかなり安い。充電の効率も有線と比べて遜色ないらしい。Splashpower対応製品が増えてくると、防水製品も作りやすくなるだろうし、小型電子機器の世界が大きく変わるかもしれない。
2005年09月30日
今度は「書ける」点字ディスプレイ
国際福祉機器展2005(H.C.R.2005)の展示から。
H.C.R.での展示が楽しみなメーカーとして、ケージーエスがある。動画を表示できる点字ディスプレイや、Bluetoothのワイヤレス通信を取り入れたPDA的な製品を出展したりして目が離せない。
そして、今年登場したのが、「書ける」点字ディスプレイ。点字を表示する盤面に、専用のペンで「書く」とその部分が盛り上がり、接続したパソコン側にも画像として表示される。自分の書いた絵や字をなぞって確かめられるのだ! 動画ディスプレイの時は正直いって実用性はどうなんだろうと思ったが、この「書ける」ディスプレイは教育やレクリエーションなどの分野で大いに役立ちそう。
もう1つ、ユニークな製品が点字プリンタ。画像を7段階の濃淡(というかドットの高さ)で表現できる。テキストも点字として印刷されるが、対応しているのは英語のみ。現在、日本語対応を進めているところだという。
2005年07月20日
第10回セマンティックウェブとオントロジー研究会メモ
7月19日に行われた「第10回セマンティックウェブとオントロジー研究会」のメモ。
"第10回セマンティックウェブとオントロジー研究会メモ"の続きを読む。2005年07月11日
セマンティックWebとブログの今
人工知能学会が7月19日に「第10回セマンティックウェブとオントロジー研究会」を開催するとのこと。「セマンティックWiki」、「ウェブログ作成支援システム」等々、かなり面白げなテーマが並んでおり、要チェック。ブログやWikiと結びつくことで、セマンティックWebがとうとう実現するのだろうか?
2004年10月18日
「混沌の館」ジェリー・パーネル氏の講演中止!
ジェリー・パーネルといえば、『神の目の小さな塵』などで有名なSF作家だが、超コンピュータオタクとしても知られている。日経バイトでは、コンピュータエッセイ「混沌の館」を創刊当時から20年に渡って連載中。1979年からパソコン(当時はパソコンという言葉もなかったが)で執筆作業をやっているという筋金入りだ。ちなみにそのマシンは当時のお値段で12000ドルしたとのこと。ほんとこの人、いっつもパソコンのトラブルに見舞われて、ビデオカード変えたりネットワークの設定いじったり、何だかんだやってんだよなあ。
連載を書籍化した『ジェリー・パーネルの混沌の館にて―カリスマ・ユーザーが綴るパソコン20年史』発行記念として、WPC EXPO 2004内で10月21日に特別講演が行われることになっており、私も事前申込をすませて楽しみにしていた。ところが、今日メールが送られてきて、本人の体調不良により講演が休止になったとのこと。持病が悪化したということで病状が心配。それにしてもがっかりだ……。
2004年10月15日
障害者の支援ツールとして活用されるPDA
国際福祉機器展2004(H.C.R.2004)より。
明電ソフトウェアは、PDAを使用した障害者支援ソリューションを展示していた。
「メモリアシスト」は高次脳機能障害向けのツール。新しい作業を覚えられない、過去の出来事を思い出せないといった場合に、作業手順などを記憶させておく。データはパソコンからもPDAからも入力可能で、画像や音声を組み合わせることもできる。ユーザーインターフェイスも利用者自身が使えるように工夫されているという。
もう1つの「トークアシスト」はコミュニケーション支援ツール。画面上の視覚シンボルに触れることで自由に文章を作成でき、音声出力も可能。あらかじめ300種類の言葉と絵が格納されており、パソコン上でシンボルや音声の追加もできる。使われているシンボルは、以前に紹介したPICシンボルではなく、UDST(Universal Design Symbol for TalkAssist)を使用している。
メモリアシスト、トークアシスト共に、Pocket PC上で動作する。これらのツールは、PDAを含むセットのほか、ソフトウェア単体でも販売されるとのこと。
2004年10月14日
白杖を認識する音声案内システム
国際福祉機器展2004(H.C.R.2004)より。
視覚障害者向けの案内システムというと、RFIDタグ(無線ICタグ)を埋め込んだ杖をリーダーが認識して、必要な情報を利用者に送信するといったものが話題になっていたりする。しかし、こういうシステムは大がかりで(利用者側にも設備を作る側にも)コストもかかるし、導入するためには地方自治体、役所等々、さまざまな組織の協力も不可欠だ。
それに対してNECとTOAの音声案内システムは、極めてシンプル。駅や建物内に普通のカメラを設置。そのカメラに白杖が映ると、それを認識して音声案内や係員の呼び出しを行う(写真は白杖を認識したところ。白杖が赤く表示されている)。これなら導入も容易だし、けっこう効果も期待できそうだ。発想の転換で、大がかりでなくとも効果的なシステムは組めるものなのだな。
2004年10月13日
パワードスーツ、道半ば
国際福祉機器展2004(H.C.R.2004)より。
日立メディコは、東京理科大学と共同研究中のマッスルスーツを参考出品。これは、空気圧式の人工筋肉で、着込めば利用者の筋力を補助してくれる、つまりパワードスーツだ。要介護者の動きを補助したり、肉体労働者の筋力補助、スポーツ選手の動きを再現といった用途が考えられている。デモでは腕の複雑な動作をいろいろ再現して見せていた。
現在は上肢の動作をできるハードウェアができたところ。プログラムした通りに動かすことはできるものの、利用者の動きをトレースすることはまだできない。下半身部分もまだ研究中。
しかし、以前テレビで見たようなスーツに比べて(それがマッスルスーツだったかどうかは定かでないが)、かなり小型化されてきてはいるようだ。
ワイヤレスで点字を読む・書く
東京ビッグサイトでは、15日まで国際福祉機器展2004(H.C.R.2004)が開催中だ。IT関係で目に付いた製品をいくつか紹介する。
昨年も紹介したケージーエスは、点字ディスプレイの新製品「ブレイルメモ BM24」を展示していた。この製品は、何とBluetoothを搭載。パソコンからBM24に、文書データをワイヤレスで転送して、点字として表示する。ディスプレイといいつつ、点字入力キーも備わっており、メモやスケジュールを書き込んだりもできるPDA的な製品なのだ。昨年に発売された製品よりも大幅に小型化されて、本体重量も1kgに収まっている。価格は、238,000円(非課税)。