環境についての記事
2008年09月26日
発電する窓ガラスも夢じゃない「窒化ホウ素太陽電池」
窒化ホウ素という物質をご存じだろうか? 常圧で作られた窒化ホウ素は、白くて柔らかい物質で潤滑剤として使われたりする。
しかし、特殊な条件で作られた窒化ホウ素は、ダイアモンド並みに硬くて、透明、熱にも強い(ダイアモンドは燃えてしまう)というすごい物質になる。物質・材料研究機構はこの窒化ホウ素を使って太陽電池を作ることに成功。将来的には、発電する窓ガラスなんかも実現できてしまうらしい。これはすごいということで、研究グループリーダーの小松正二郎博士にお話しをうかがってきた。
2008年09月03日
廃熱を直接電気に変える「熱電変換」最前線
昔に発見された原理が、最先端技術によって初めて実用化されることは少なくない。例えば、熱音響もそう。最近、話題に上るようになった「熱電変換」も、基本原理は2世紀近く前に発見されていたのだそうだ。
熱電変換というのは、その名の通り、熱を直接電気に変換する技術。これが実用化されると、発電効率なんかが飛躍的にアップする可能性がある。今の火力発電所では油を燃やして高温の蒸気を作り、それでタービンを回して発電する、なんてことをしている。熱電変換なら、熱を直接電気に変えられるからエネルギーのロスがうんと少なくなるというわけ。
この熱電変換の効率が従来の2倍という材料が開発されたというニュース。さっそく大阪大学の山中研究室にお邪魔して研究内容をうかがってきた。
2008年07月04日
竹の電気自動車が、京の街をはんなり走る
京都大学とベンチャー企業数社が「Kyoto-Car」という電気自動車を開発している。このKyoto-Car、素材が木や竹だったり、漆塗りや京友禅だったりと、見た目のインパクト大。
デザインもさることながら、Kyoto-Carの取り組みは自動車産業のあり方を大きく変えることになるかもしれないと感じた。詳しくは、下記の記事で。
・竹の電気自動車が、京の街をはんなり走る | WIRED VISION


2008年06月17日
プログラミング言語でエコ物流を実現ってどういうこと?
「エコ物流を実現するプログラム言語を開発」したと、5月23日に国立情報学研究所が発表した(プレスリリース)。
プログラム言語で物流というと「巡回セールスマン問題」でも解くのかと思ったら、そうじゃなかった。
開発した佐藤一郎教授にお話を伺ったところ、事業者が簡単に最適なトラック便を選択できるようにすることで、共同集配を盛り上げていくのが狙いのようだ。トラック運行事業者のコスト負担はほとんどないし、荷主側の負担も少ない。けっこう、いけるかも!
詳しくは、下記の記事を。
2008年05月23日
深海の超好熱古細菌が作る、未来の水素社会
何年か前には、燃料電池だ水素スタンドだと、大いに盛り上がっていた「水素社会」というキーワード(そういや、∀ガンダムの世界では、自動車なども水素エンジンで動いているという設定だったな)。
残念ながら、現在はイマイチ盛り上がりに欠ける状態なのだが、地道な水素研究は世界中で続いている。その中で個人的に興味を持っている分野が、深海の古細菌(から取り出した酵素)を使った水素産生の研究だ。ほったらかしにしておいても勝手にぶくぶく水素を作ってくれるというなら、こんな美味しい話はないのだけど、さて研究は今どんな状況になっているのだろう?
90℃以上の水温で増殖する(!)超好熱古細菌を深海熱水孔から分離した、京都大学の左古芳彦教授に根掘り葉掘りうかがってきました。
2008年04月18日
重油をどこまでも追いかけるロボットブイの仕組み
海上で重油が流出すると、大変な被害が出てしまうから、できる限りすみやかに回収しないといけない。
そのために大阪大学の加藤直三教授らが開発したのは、何と重油を自動的に追いかけて位置を知らせるロボットブイ。
どうやって重油の位置がわかるんだとか、どうやって追いかけるんだとか、ものすごく気になる!
というわけで、加藤直三教授に直接お話をお聞きしてきた。なるほど、そういう仕組みになっているのか! 続きは、以下のリンクで。
2008年03月21日
直径120mの風車を載せた幅2kmのヨットで、洋上風力発電!
環境問題が注目を集めるにしたがって、何だかとんでもない研究も続々登場してきた。
国立環境研究所では洋上風力発電の研究を行っているのだけど、これは直径120mの風車を11基、長さが2km弱もある超巨大ヨットに乗せて発電を行うというもの。どんだけスケールが大きいんだか。
トンデモ話かと思いきや、これは既存技術でも不可能じゃないらしい。
・巨大風車の船団が大海原を行く | WIRED VISION
こういうプロジェクトは政治的な思惑やら利権やらいろいろ絡んできて一筋縄ではいかないんだろうけど、超巨大船団が大洋を往く光景というのは見てみたいものではある。
2008年02月16日
廃熱を音に変えて冷却に使う、熱音響冷却って何だ?
エコ技術と聞くと、「何となく地味〜」という印象を持つ人も少なくないと思うが、とんでもない。最先端のエコ技術は、かなりとんがっているのだ。
WIRED VISIONの「エコ技術者に訊く」では、エコ関連のユニークな研究を紹介していて、今回は同志社大学 渡辺研究室(渡辺好章教授、坂本眞一特別研究員)の「熱音響冷却」。
工場とかコンピュータから出る廃熱を冷却に利用するというものなんだけど、この熱を音に変えて別の場所の冷却に使うらしいのだ。冷却装置自体はおそろしくシンプルで、「これで氷点下まで冷却できます」といわれても、詐欺だと思ってしまいそうなくらい。実用化に向けての動きも進んでいて、これは今年の要注目技術になりそう。
"廃熱を音に変えて冷却に使う、熱音響冷却って何だ?"の続きを読む。